冬の暗流「風神の門」第2話・ネタバレ有り日記(2005.6.2)[冬の暗流] この回から、3ヒロインそれぞれのキャラクターが際立ち始めているように思います。(青子は初めからキャラ立ちまくりでござりまするが~) 大納言家を巡る徳川と豊臣の思惑を利用して、より高く自分の伎倆を買ってくれる方に就こうと画策する才蔵。 …と、書くとけっこうな策士のようでござりまするが、天然クンの才蔵さま、行動あくまで爽やかです。(豊臣方に『徳川にも働きかけている』と正直申告) 第1話のヒキから獅子王院との最初の対決でござりまするが、才蔵はあくまで様子見に徹し、獅子のほうは敵意むきだし。 才蔵に「伊賀者か?」と問われ「違う!」とムキになって否定。 今回は今回として、次は酒でも…とフレンドリーな才蔵に対し「次は殺す!」だの、反応がいちいち素直過ぎて、さっそく可愛い印象の獅子王院♪(な~んて、今の自分が、当時の獅子より遥か~に年上になってしもうたから、ですかのぅ…) この後、徳永様に怒られながらの不首尾報告の折にも、しっかり才蔵の売り込みの件を伝え、念まで押してる獅子王院、これまたさっそく、人が良過ぎる印象が…。(才蔵といっしょに働きたいのか、アンタは~~) 感想の順番が前後してしまうやも知れませぬが、とにかくベテラン俳優さんたちの演技に魅せられ始める回でもあります。 才蔵にあれこれ突っ込まれて、つい本音を漏らしてしまう大納言さま。 尾行がバレて佐助から『老いぼれ』呼ばわりされ、落ち込む孫八さん。 重厚な見せ場で時流を語り合う、幸村さまと堺屋さん…。 脇を固める名優たちの手堅い演技があってこそ、主人公才蔵の躍動感が光るのでござりましょうな。 この回は、『忍び』の見せ場も満載です。 冒頭の、才蔵と獅子王院の対決、隠岐殿との会見の寺での、才蔵Vs佐助率いる甲賀忍群の攻防、伊賀者たちの情報交換システム『市(いち)』の様子…。 自然体なのに、デキル忍びっぽい佐助の雰囲気が良いな~と思いました。 これまた、25年前の初見時にはあまり気が付かなかったところでござりまする。(当時はやはり、才蔵さまにばかり目が行っておりましたな) 才蔵の伎倆を認めつつも「あいつはバカだ」と連呼しまくっていた佐助さん、この回最後のほうではもう「でも、憎めないな~」という目で見送っていて、その微妙な表情にホノボノ気分。 ほんに、キャラ・バランス完璧ドラマの幕開けという感じでござりまする。 ヒロインたちのキャラ云々から書き始めて、殿方の話ばかりになってしまいましたが、青子とお国は才蔵を慕い始め、才蔵は隠岐殿への思慕をはっきりと表明。隠岐殿の心底はあくまで謎…。 深窓の姫ぎみ青子は、『外の世界』の楽しさを体現しているような才蔵に明るい好意を抱き、かたや、瞳の奥の悲哀を悟ってくれた(たぶん初めての人)才蔵に、深く惹き付けられて行くお国。 形になって来た、それぞれの想いは何処へ行くのでせうか~~。 何も知らない状態で、もう一度ドラマを楽しみたいかも~などと、ムチャな夢想もしてみたり…。(韓ドラ必殺技『記憶喪失』を羨望??) 風神の門 第壱集風神の門 第弐集 ジャンル別一覧
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